マカロニえんぴつ「洗濯機と君とラヂオ」は、BPM165・キーEメジャーの楽曲です。テレビ東京系ドラマ24「あのコの夢を見たんです。」1話オープニングテーマとして知られ、インディーズ1stアルバム「CHOSYOKU」および3rdミニアルバム「s.i.n」に収録される、実在のバンド演奏を前提とした定番曲です。公式バンドスコアやピアノソロ譜も複数出版社から流通し、軽快なリズムとキャッチーなメロディが特徴のアップテンポなバンドナンバーとして知られています。マカロニえんぴつはギター(はっとり・田辺由明)、ベース(高野賢也)の実在4人編成バンドで、この記事ではギター2本のマルチエフェクター設定とマーシャル単体設定、そしてベース(高野賢也)の設定を判断基準つきでまとめました。 ※設定値はあくまで出発点です。数値そのものより、以降で示す耳での判断基準を優先して微調整してください。
目指す音の分解
- リズムギター(はっとり): Aメロ・Bメロで軽快なカッティングを刻む役割。歪みは薄く、テンポの速さに負けない歯切れの良さが理想です。
- リードギター(田辺由明): サビ・間奏でキャッチーなフレーズを重ねる役割。ギター2本編成なので、リズムとリードが同時に鳴る前提でお互いの帯域を譲り合うのが基準になります。
- ベース(高野賢也): 曲全体を通して速い8分主体のラインで低音の土台を支える役割。走らず粒が潰れない安定感が求められます。
- アップテンポの軽快さを保ちながら、2本のギターとベースがそれぞれの役割を譲り合って輪郭をぼやけさせないのがこの曲の音作りの軸です。
①ギター:マルチエフェクター設定(GT-1000CORE / MS-3 / G6 / GE系など共通)
Guitar → コンプ(軽め) → ドライブ(薄め) → アンプモデル(クリーン〜クランチ)
→ ブースター(リードのみ) → ディレイ → リバーブ → Amp Out
- アンプモデル設定: GAIN 25〜30%(速いカッティングの粒立ちが潰れない上限)/ TREBLE 55%(耳に刺さらない範囲)/ MIDDLE 50%(削らない方針)/ BASS 35%(ベースの低域と被らない上限)/ LEVELは歌より一段控えめな音量が基準
- ドライブブロック: TS系、GAIN 15〜20%、TONE 50%、LEVEL 50%。歪みが速いカッティングの輪郭を潰さない上限が判断基準です
- ブースターブロック(リードのみ): クリーンブースト系、GAINは上げずLEVELのみ+2dB程度。サビのフレーズが歌を食わない範囲に収めるのが判断基準です
- ディレイブロック: BPM165から算出すると、8分 = 60000÷165 = 約363.6ms、付点8分 = 363.6×1.5 = 約545.5ms。テンポが速いため、8分363.6msは薄めにタップし、サビのフレーズには付点8分545.5msで余韻を持たせます
- リバーブ方針: プレート系を浅めにMix 12%程度。テンポが速い曲なので、残響がカッティングの歯切れを飲み込み始めたら深すぎるサインです
- パッチ対比表: マカロニえんぴつはギター2本編成(はっとり・田辺由明)のため、バンドで2人ギターがいる場合はギター1(はっとり)を曲を通してリズム担当、ギター2(田辺由明)を曲を通してリード担当という役割固定で同時運用します。1人で両方を担当する場合(宅録・弾いてみた等)は下記パッチをセクションごとに切り替える運用が基本です
| 項目 | リズムパッチ(ギター1用/Aメロ・Bメロ) | リードパッチ(ギター2用/サビ・間奏) |
|---|---|---|
| GAIN | 25% | 35% |
| ブースター | OFF | ON |
| ディレイMix | 8分/6% | 付点8分/12% |
| リバーブMix | 10% | 15% |
②ギター:マーシャルのみの場合(JCM900 / JCM2000 / DSL系)
- アンプ設定: GAIN 3(速いカッティングの粒立ちが潰れない上限)/ TREBLE 5(耳に刺さらない範囲)/ MIDDLE 6(削らない)/ BASS 4(ベースと被らない上限)/ PRESENCE 4(硬くなりすぎない上限)
- ピッキング強弱での展開の作り方: Aメロ・Bメロは手首を柔らかく使って速いカッティングの歯切れを保ち、サビ・間奏では弾き込みを強めてフレーズを前に出すのが基本です
- 足りない機能への対処: マーシャル単体はディレイ・リバーブが無いため、付点8分545.5msの余韻を再現できる空間系ペダルを1台足すと、サビの広がりが大きく変わります
③ベース:マルチエフェクター/プロセッサー設定(GT-1000CORE / MS-3 / GT-1B系など共通)
Bass → コンプ → ドライブ/EQ(基本OFF) → アンプモデル(DI+アンプブレンド)
→ Amp/DI Out
- コンプ設定: スレッショルドは速い8分の粒が均一に聴こえる程度、レシオ4:1前後(速いテンポなのでやや強め)。アタック(粒立ち)を潰さない上限がコンプの掛けすぎを判断する基準です
- アンプモデル設定: GAIN 35%(速いラインでも音が痩せない上限)/ BASS 55%/ LOW-MID 50%(削らない方針)/ HIGH-MID 40%(ギターと被らない上限)/ TREBLE 25%(刺さらない範囲)/ LEVELは曲全体を通して一定の音量が基準。DI+アンプの比率はDI7:アンプ3を起点に、速い8分のアタック感が残る範囲でアンプ側の色を混ぜるのが判断基準です
- ドライブ/EQブロック(使う場合のみ): 基本OFF。サビでほんの少しだけ厚みを足したい時のみ軽くON。低音の輪郭を失わない上限まで下げるのが判断基準です
- 通常パッチ/サビパッチの対比表
| 項目 | 通常パッチ(Aメロ・Bメロ) | サビパッチ(音圧を上げる場面) |
|---|---|---|
| コンプ量 | やや強め(粒立ち優先) | 軽め(音圧優先) |
| DI:アンプ比率 | 7:3 | 6:4 |
| ドライブ | OFF | ごく薄くON |
| LEVEL | 基準値 | +1〜2dB程度 |
④ベース:アンプ(DI)のみの場合(Ampeg SVT系)
- アンプ設定: GAIN 4(速いラインでも音が痩せない下限〜サビで暴れない上限)/ ULTRA LO 軽め(もたつかない範囲)/ ULTRA HI 軽め(硬くなりすぎない範囲)/ BASS 5/ MIDDLE 5(削らない)/ TREBLE 3(刺さらない範囲)
- 指弾き/ピック弾きでの展開の作り方: 曲を通して指弾きで丸みのあるグルーヴを保ち、サビでほんの少しピック寄りの弾き方に近づけると音圧差がはっきり作れます
- 足りない機能への対処: アンプ単体はコンプの細かい調整ができないため、速い8分の粒立ちを均す外部コンプペダルを1台足すと安定感が増します
セクション別の組み立て
- イントロ: リズムギター(はっとり)の軽快なカッティングを主役に、テンポの速さを活かした歯切れの良さを前に出します
- Aメロ: 歌の邪魔をしないようリズムギターは音量を絞り、ベース(高野賢也)は指弾きで速いラインの粒立ちを整えます
- Bメロ: サビに向けディレイMixとリバーブを少しずつ深くし、ベースのコンプもやや軽めに移行して音圧の上昇を準備します
- サビ: リードギター(田辺由明)はブースターと付点8分545.5msのディレイをONにし、ベースはサビパッチで音圧を少し上げてキャッチーなメロディを支えます
- 間奏: リードギターのフレーズを前に出し、リズムギターとベースは速いテンポでも走らないよう安定感を優先します
- ラスサビ〜アウトロ: 音量・エフェクトともにこの曲で最も開放的な設定を維持しつつ、軽快さを最後まで保ったまま着地します
まとめ
- BPM165のディレイ基準値は8分363.6ms・付点8分545.5msです
- ギター2本編成(はっとり・田辺由明)のバンドではリズム/リードの役割固定、宅録ではパッチ切り替えで運用します
- 速いテンポでもカッティングとラインの粒立ちを潰さないのがこの曲最大の判断基準です
- ディレイ・リバーブは速いテンポに合わせて薄めのMixにとどめるのが実践的です
- 次回は同アーティストの別の代表曲の音作りも解説予定です
※この設定は実機検証前のドラフトです
設定値は出発点です。数値より耳での判断基準を優先して調整してください。
試聴シミュレーター
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DELAYはこの曲のBPM(165)から計算した8分音符の値を初期反映しています。GAIN/TREBLE/MIDDLE/BASSは一般的な目安値です。曲ごとの正確な設定値・判断基準は本文の①〜④セクションを確認してください。実録音ではなくWeb Audio APIによる合成音源です(NOTICE.md参照)。