米津玄師「さよーならまたいつか!」は、BPM122・キーGメジャーの楽曲です。2024年発売のNHK連続テレビ小説「虎に翼」主題歌で、公式バンドスコア(フェアリーオンデマンド刊)やドラム譜面が複数出版されている、実在のバンド演奏を前提とした定番曲です。ギター弾き語りカバー・弾いてみた動画も多数実在し、朝ドラの主題歌らしい前向きで軽快なミドルアップテンポのポップロックナンバーとして知られています。米津玄師のライブは中島宏士(Gt)・須藤優(Ba)・宮川純(Key)を含む固定サポートメンバーによるバンド編成で行われており、この記事ではギター(中島宏士)のマルチエフェクター設定とマーシャル単体設定、ベース(須藤優)の設定を判断基準つきでまとめました。 ※設定値はあくまで出発点です。数値そのものより、以降で示す耳での判断基準を優先して微調整してください。
目指す音の分解
- リズムギター(中島宏士): Aメロ・Bメロで軽快なカッティングを刻み、前向きな躍動感を作る役割。歪みは薄く、粒立ちの良さが理想です。
- リードギター(中島宏士): サビ・間奏で明るく伸びやかなフレーズを重ねる役割。ギター1本の編成なので、リズムとの切り替わりがゲイン量とディレイの深さの差ではっきり聴き分けられることが基準になります。
- ベース(須藤優): 曲全体を通して軽快な8分主体のラインで前向きな推進力を作る役割。走らず粒が潰れない安定感が求められます。
- 朝ドラ主題歌らしい前向きな躍動感を保ちながら、ギター・ベースそれぞれの粒立ちを潰さないのがこの曲の音作りの軸です。
①ギター:マルチエフェクター設定(GT-1000CORE / MS-3 / G6 / GE系など共通)
Guitar → コンプ(軽め) → ドライブ(薄め) → アンプモデル(クリーン〜クランチ)
→ ブースター(リードのみ) → ディレイ → リバーブ → Amp Out
- アンプモデル設定: GAIN 30〜35%(カッティングの歯切れが埋もれない上限)/ TREBLE 55%(耳に刺さらない範囲)/ MIDDLE 50%(削らない方針)/ BASS 35%(ベースの低域と被らない上限)/ LEVELは歌を邪魔しない程度が基準
- ドライブブロック: TS系、GAIN 15〜20%、TONE 50%、LEVEL 50%。歪みがカッティングの粒立ちを潰さない上限が判断基準です
- ブースターブロック(リードのみ): クリーンブースト系、GAINは上げずLEVELのみ+2dB程度。サビのリードフレーズが前に出すぎて歌を食わない範囲に収めるのが判断基準です
- ディレイブロック: BPM122から算出すると、8分 = 60000÷122 = 約491.8ms、付点8分 = 491.8×1.5 = 約737.7ms。リズムには8分491.8msを薄くタップし、間奏のリードフレーズには付点8分737.7msで余韻を持たせます
- リバーブ方針: プレート系を浅めにMix 15%程度。残響がカッティングの粒立ちを飲み込み始めたら深すぎるサインです
- パッチ対比表: 中島宏士の単独ギター編成のため、1人で両方を担当する場合(宅録・弾いてみた等)は下記パッチをセクションごとに切り替える運用が基本です
| 項目 | リズムパッチ(Aメロ・Bメロ用) | リードパッチ(サビ・間奏用) |
|---|---|---|
| GAIN | 30% | 40% |
| ブースター | OFF | ON |
| ディレイMix | 8分/8% | 付点8分/16% |
| リバーブMix | 12% | 18% |
②ギター:マーシャルのみの場合(JCM900 / JCM2000 / DSL系)
- アンプ設定: GAIN 4(カッティングの歯切れが埋もれない上限)/ TREBLE 5(耳に刺さらない範囲)/ MIDDLE 6(削らない)/ BASS 4(ベースと被らない上限)/ PRESENCE 4(硬くなりすぎない上限)
- ピッキング強弱での展開の作り方: Aメロ・Bメロは手首を軽く使ったカッティングで躍動感を保ち、サビ・間奏では弾き込みを強めてリードフレーズを前に出すのが基本です
- 足りない機能への対処: マーシャル単体はディレイ・リバーブが無いため、付点8分737.7msの余韻を再現できる空間系ペダルを1台足すと、間奏の広がりが大きく変わります
③ベース:マルチエフェクター/プロセッサー設定(GT-1000CORE / MS-3 / GT-1B系など共通)
Bass → コンプ → ドライブ/EQ(基本OFF) → アンプモデル(DI+アンプブレンド)
→ Amp/DI Out
- コンプ設定: スレッショルドは8分の粒が均一に聴こえる程度、レシオ3:1前後。アタック(粒立ち)を潰さない上限がコンプの掛けすぎを判断する基準です
- アンプモデル設定: GAIN 35%(前向きなラインでも音が痩せない上限)/ BASS 55%/ LOW-MID 50%(削らない方針)/ HIGH-MID 40%(ギターと被らない上限)/ TREBLE 25%(刺さらない範囲)/ LEVELは曲全体を通して推進力を支える音量が基準。DI+アンプの比率はDI7:アンプ3を起点に、8分のアタック感が残る範囲でアンプ側の色を混ぜるのが判断基準です
- ドライブ/EQブロック(使う場合のみ): 基本OFF。サビでほんの少しだけ厚みを足したい時のみ軽くON。低音の輪郭を失わない上限まで下げるのが判断基準です
- 通常パッチ/サビパッチの対比表
| 項目 | 通常パッチ(Aメロ・Bメロ) | サビパッチ(音圧を上げる場面) |
|---|---|---|
| コンプ量 | やや強め(粒立ち優先) | 軽め(音圧優先) |
| DI:アンプ比率 | 7:3 | 6:4 |
| ドライブ | OFF | ごく薄くON |
| LEVEL | 基準値 | +1〜2dB程度 |
④ベース:アンプ(DI)のみの場合(Ampeg SVT系)
- アンプ設定: GAIN 4(前向きなラインでも音が痩せない下限〜サビで暴れない上限)/ ULTRA LO 軽め(もたつかない範囲)/ ULTRA HI 軽め(硬くなりすぎない範囲)/ BASS 5/ MIDDLE 5(削らない)/ TREBLE 3(刺さらない範囲)
- 指弾き/ピック弾きでの展開の作り方: 曲を通して指弾きで丸みのある音を保ち、サビでほんの少しピック寄りの弾き方に近づけると音圧差がはっきり作れます
- 足りない機能への対処: アンプ単体はコンプの細かい調整ができないため、8分の粒立ちを均す外部コンプペダルを1台足すと安定感が増します
セクション別の組み立て
- イントロ: ギター(中島宏士)はリズムパッチで軽快なカッティングの輪郭だけを整え、ベース(須藤優)は指弾きで前向きなラインの粒立ちを揃えます
- Aメロ: 歌を邪魔しないようリズムギターは音量を絞り、ベースは通常パッチで落ち着いたコンプ量を保ちます
- Bメロ: サビに向けディレイMixとリバーブを少しずつ深くし、ベースのコンプもやや軽めに移行して音圧の上昇を準備します
- サビ: ギターはリードパッチに切り替えブースターと付点8分737.7msのディレイをONにし、ベースはサビパッチで音圧を少し上げ、前向きな躍動感を曲の中心に据えます
- 間奏: リードギターの伸びやかなフレーズを主役に、ベースは推進力を落とさず粒立ちを保ちます
- ラスサビ〜アウトロ: 音量・エフェクトともにこの曲で最も開放的な設定を維持しつつ、前向きな躍動感を最後まで保ったまま着地します
まとめ
- BPM122のディレイ基準値は8分491.8ms・付点8分737.7msです
- 中島宏士の単独ギター編成のため、宅録・弾いてみたではリズム/リードのパッチ切り替えでセクションごとの役割を表現します
- 朝ドラ主題歌らしい前向きな躍動感を保ちながら、コンプとゲインの上限を耳で確認しながら各パートの粒立ちをはっきりさせるのがこの曲最大の判断基準です
- 次回は同アーティストの別の代表曲の音作りも解説予定です
※この設定は実機検証前のドラフトです
設定値は出発点です。数値より耳での判断基準を優先して調整してください。
試聴シミュレーター
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DELAYはこの曲のBPM(122)から計算した8分音符の値を初期反映しています。GAIN/TREBLE/MIDDLE/BASSは一般的な目安値です。曲ごとの正確な設定値・判断基準は本文の①〜④セクションを確認してください。実録音ではなくWeb Audio APIによる合成音源です(NOTICE.md参照)。