GReeeeN「道」はBPM95、キーDのアップテンポなヒップホップ調ナンバーです。2007年発売のメジャーデビューシングルで、ラスサビで半音上に転調する構成が特徴。バンドスコア(「あっ、ども。はじめまして。」収録、Vo/Gt1/Gt2/Key/B/Dr編成)は打ち込み主体の原曲を演奏しやすいバンド編成に再現したもので、ギターコード譜も豊富に流通しています。GReeeeNは素顔を明かさない4人組ボーカルユニットで自身は楽器を演奏せず、ライブでは固定の支援メンバーによるバックバンドを従えます。ギターは高田翼・KOUICHIの2人体制です。この記事では2本ギター編成のバンドサウンドを再現するための設定値と判断基準をまとめました。 ※設定値はあくまで出発点です。数値そのものより、以降で示す耳での判断基準を優先して微調整してください。
目指す音の分解
- リズムギター: Aメロ・Bメロでカッティングを刻み、ヒップホップ調の縦ノリを支える役割。歪みは中程度に抑え、歌のリズム感を邪魔しない質感が理想です。
- リードギター: サビ・間奏でメロディに寄り添うフレーズを担う役割。輪郭をはっきりさせつつ、転調後の高揚感を邪魔しない伸びを狙います。
- ベース: アップテンポなビートで曲を前に進める役割。粒立ちを保ちながらサビでしっかり前に出ます。
- バンドで2人ギターがいる場合: GReeeeNの実際のサポートバンドもギター2人体制(高田翼/KOUICHI)です。ギター1は曲を通してリズム担当、ギター2は曲を通してリード担当という役割固定にし、2本を同時に鳴らして分解を作ります。
- 1人で両方を担当する場合(宅録・弾いてみた等): セクションごとにリズム/リードのパッチを切り替えて同じ分解を1人で再現します。
- ヒップホップ調の縦ノリを歪みで潰さず、カッティングの輪郭を残すのがこの曲の音作りの軸です。
①ギター:マルチエフェクター設定(GT-1000CORE / MS-3 / G6 / GE系など共通)
Guitar → コンプ(軽め) → ドライブ(中程度) → アンプモデル(クランチ)
→ ブースター(リードのみON) → ディレイ → リバーブ → Amp Out
- アンプモデル設定: GAIN 34%(カッティングの輪郭が潰れない上限)/ TREBLE 50%(刺さらない範囲)/ MIDDLE 52%(削らない方針)/ BASS 38%(ベースと被らない上限)/ LEVELは歌を邪魔しない音量が基準
- ドライブブロック: TS系、GAIN 20%、TONE 48%、LEVEL 48%。カッティングの一音一音が団子にならない上限がドライブ量の判断基準です
- ブースターブロック(リードのみ): クリーンブースト系、GAINは上げずLEVELのみ+3dB程度。フレーズだけを前に出し、歪み感自体が変わったらやり過ぎです
- ディレイブロック: BPM95から算出すると、8分 = 60000÷95 ≒ 632ms、付点8分 = 632×1.5 ≒ 947ms。リズムはディレイを薄く抑えてカッティングの輪郭を優先し、リードはサビ・間奏のフレーズで付点8分947msを軽く重ねて広がりを作ります
- リバーブ方針: ホール系を薄めにMix 22%程度。縦ノリの輪郭を保ちつつ、アタックがぼやけない範囲に留めます
- パッチ対比表: バンドで2人ギターがいる場合は、ギター1・ギター2がそれぞれ下記のパッチを曲を通して同時に鳴らし続けます。1人で両方を担当する場合は、この2パッチをセクションごとに切り替えて使ってください
| 項目 | リズムパッチ(ギター1/1人の場合は基本パッチ) | リードパッチ(ギター2/1人の場合はサビ等で切替) |
|---|---|---|
| GAIN | 34% | 40% |
| ブースター | OFF | ON |
| ディレイMix | 8分/10% | 付点8分/22% |
| リバーブMix | 22% | 28% |
②ギター:マーシャルのみの場合(JCM900 / JCM2000 / DSL系)
- アンプ設定: GAIN 4(カッティングの輪郭が潰れない上限)/ TREBLE 5(刺さらない範囲)/ MIDDLE 5(削らない)/ BASS 4(ベースと被らない上限)/ PRESENCE 4(耳当たりが硬くならない上限)
- ピッキング強弱での展開の作り方: Aメロ・Bメロは手元を絞ってカッティングの縦ノリを刻み、サビ・転調後は強めに弾き込んでフレーズを浮き立たせるのが基本です(2人編成なら高田=終始丁寧なカッティング、KOUICHI=サビで前に出るリード)
- 足りない機能への対処: マーシャル単体はディレイ・リバーブが無いため、付点8分947msを再現できる空間系ペダルを1台足すと、サビ・間奏の広がりが大きく変わります
③ベース:マルチエフェクター/プロセッサー設定(GT-1000CORE / MS-3 / GT-1B系など共通)
Bass → コンプ → ドライブ/EQ(基本OFF) → アンプモデル(DI+アンプブレンド)
→ Amp/DI Out
- コンプ設定: スレッショルドは8分の粒が揃う程度、レシオ3.5:1前後。縦ノリのビートのアタック(粒立ち)を潰さない上限がコンプの掛けすぎを判断する基準です
- アンプモデル設定: GAIN 36%(丸くなりすぎない上限)/ BASS 46%/ LOW-MID 50%(削らない方針)/ HIGH-MID 36%(ギターと被らない上限)/ TREBLE 30%(刺さらない範囲)/ LEVELは歌を邪魔しない音量が基準。DI+アンプの比率はDI5:アンプ5を起点に、指弾き・ピック弾きどちらでもアタック感が残る範囲で耳で微調整します
- ドライブ/EQブロック(使う場合のみ): 基本OFFですが、サビでわずかに厚みを足したい時のみ軽いドライブを薄くON。低音の輪郭を失わない上限まで下げるのが判断基準です
- 通常パッチ/サビパッチの対比表
| 項目 | 通常パッチ | サビパッチ(音圧を上げる場面) |
|---|---|---|
| コンプ量 | 中程度(粒立ち優先) | やや強め(音圧優先) |
| DI:アンプ比率 | 5:5 | 4:6 |
| ドライブ | OFF | 薄くON |
| LEVEL | 基準値 | +1〜2dB程度 |
④ベース:アンプ(DI)のみの場合(Ampeg SVT系)
- アンプ設定: GAIN 4(音が割れない上限)/ ULTRA LO 軽め(団子にならない範囲)/ ULTRA HI OFF(硬くなりすぎない)/ BASS 5/ MIDDLE 5(削らない)/ TREBLE 3(刺さらない範囲)
- 指弾き/ピック弾きでの展開の作り方: Aメロ・Bメロは指弾きで縦ノリのリズムを刻み、サビ・転調後はピックに持ち替えて音圧を足すのが基本です
- 足りない機能への対処: アンプ単体はコンプの細かい調整ができないため、8分の粒立ちを均す外部コンプペダルを1台足すと通常/サビの差が安定します
セクション別の組み立て
- イントロ: リズムパッチで音量を抑え、カッティングで縦ノリのリズムを提示します
- Aメロ: 歌を邪魔しないようリズムパッチのゲインを絞り、ベースは丁寧な粒立ちで下支えします
- Bメロ: サビに向けディレイMixとベースの密度を少しずつ上げ、高揚感を作ります
- サビ: リードパッチに切り替えブースターと付点8分947msのディレイを軽く重ね、ベースはサビパッチで音圧を上げます
- ラスサビ(転調後): 全パートで音量を一段上げ、半音上の開放的な高揚感を作ります
- アウトロ: 音数を減らし、ディレイとリバーブの余韻だけを残して着地します
まとめ
- BPM95のディレイ基準値は8分632ms・付点8分947msです(自動キー判定サイトでは倍テンポに近い140と表記される場合があるが、ヒップホップ調の体感テンポからBPM95を採用)
- 原曲はラスサビで半音上に転調するため、転調後のパッチ切り替えタイミングも意識してください
- GReeeeNは楽器を演奏しないボーカルユニットのため、ギター2人体制(高田翼/KOUICHI)の実在サポートバンド編成を前提に音作りを解説しました
- キーボード/シンセの独立した使用は確認できなかったため、ギター・ベースの2パート構成で音作りを解説しました
- GReeeeNの「キセキ」「愛唄」「花唄」「オレンジ」「遥か」もあわせて参考にしてください
※この設定は実機検証前のドラフトです
設定値は出発点です。数値より耳での判断基準を優先して調整してください。
試聴シミュレーター
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DELAYはこの曲のBPM(95)から計算した8分音符の値を初期反映しています。GAIN/TREBLE/MIDDLE/BASSは一般的な目安値です。曲ごとの正確な設定値・判断基準は本文の①〜④セクションを確認してください。実録音ではなくWeb Audio APIによる合成音源です(NOTICE.md参照)。