SIX LOUNGE「君が眩しいから僕は星が見えない」はBPM77、キーEメジャー(ラスサビでキーFへ転調)のミドルスロー曲です。大分発の実在3人組ロックンロールバンドによる楽曲で、THE FIRST TAKEでのバンド生演奏に加え、U-FRETのコード譜(通常版・初心者向け簡単コードver.の2種)、Songsterrのギター/ベース/ドラムTAB、多数の弾いてみた動画・TikTok投稿が実在し、バンドアレンジの実例には事欠きません。ギターはヤマグチユウモリ(Vo&Gt)による単独プレイヤー編成(岩尾陸=Ba&Cho、永松真太郎=Dr&Cho)であることをWebSearchで確認済みのため、この記事は単一ギタリストのパッチ切り替え運用を前提にまとめました。 ※設定値はあくまで出発点です。数値そのものより、以降で示す耳での判断基準を優先して微調整してください。
目指す音の分解
- リズムギター: Aメロ・Bメロで歌を支えるコードストローク/アルペジオの役割。アタックの脱力感がこのバンドらしい色っぽさを生むため、歪みは薄く丸みを残します。
- リードギター: サビ・間奏で単音フレーズを前に出す役割。ゴリゴリしたロックンロール色を出しつつ、歌の艶っぽさを邪魔しない伸びを狙います。
- ベース: ミドルスローなテンポで曲の芯を支える役割。ブルージーな質感を壊さない太さと粒立ちを両立させます。
- アタックを脱力させ、歪みを溜め込みすぎないことでこのバンドらしいブルージーな色気を残すのがこの曲の音作りの軸です。
① ギター:マルチエフェクター設定(GT-1000CORE / MS-3 / G6 / GE系など共通)
Guitar → コンプ(軽め) → ドライブ(中程度) → アンプモデル(クランチ寄り)
→ ブースター(リードのみON) → ディレイ → リバーブ → Amp Out
- アンプモデル設定: GAIN 35〜40%(コードの粒が団子にならない上限)/ TREBLE 50%(刺さらない範囲)/ MIDDLE 55%(削らずブルージーな中域を残す)/ BASS 45%(ベースと被らない上限)/ LEVELは歌を邪魔しない音量が基準
- ドライブブロック: TS系、GAIN 25%、TONE 50%、LEVEL 50%。ピッキングを脱力した時にコードの粒が潰れない上限が判断基準で、これを超えると色気のあるアタックの緩さが失われます
- ブースターブロック(リードのみ): クリーンブースト系、GAINは上げずLEVELのみ+3dB程度。フレーズの輪郭だけを前に出し、歪み量が増えたと感じたらやり過ぎです
- ディレイブロック: BPM77から算出すると、8分 = 60000÷77 ≒ 779ms、付点8分 = 779×1.5 ≒ 1169ms。リズムは8分779msを薄くタップし、サビ・間奏のリードフレーズには付点8分1169msを重ねて余韻を出します
- リバーブ方針: ルーム〜プレート系をMix 25〜30%程度。ミドルスローな曲なので、リード時はさらに5%程度足して伸びを強調します
- パッチ対比表: ギター1本の編成のため、セクションごとに下記パッチを切り替える運用が基本です
| 項目 | リズムパッチ | リードパッチ(サビ・間奏で切替) |
|---|---|---|
| GAIN | 35% | 40% |
| ブースター | OFF | ON |
| ディレイMix | 8分/10% | 付点8分/25% |
| リバーブMix | 25% | 30% |
② ギター:マーシャルのみの場合(JCM900 / JCM2000 / DSL系)
- アンプ設定: GAIN 3(コードの粒が潰れない上限)/ TREBLE 5(刺さらない範囲)/ MIDDLE 6(ブルージーな中域を残す)/ BASS 4(ベースと被らない上限)/ PRESENCE 4(耳当たりが硬くならない上限)
- ピッキング強弱での展開の作り方: Aメロ・Bメロは手元を脱力させて丸く鳴らし、サビ・間奏は強めに弾き込んでロックンロールらしい輪郭を前に出すのが基本です
- 足りない機能への対処: マーシャル単体はディレイ・リバーブが無いため、付点8分1169msを再現できる空間系ペダルを1台足すと、サビ・間奏の伸びが大きく変わります
③ ベース:マルチエフェクター/プロセッサー設定(GT-1000CORE / MS-3 / GT-1B系など共通)
Bass → コンプ → ドライブ/EQ(基本OFF) → アンプモデル(DI+アンプブレンド)
→ Amp/DI Out
- コンプ設定: スレッショルドは指弾き・ピック弾きどちらでも粒が揃う程度、レシオ3:1前後。ブルージーな質感を残すため、アタック(粒立ち)を潰さない上限がコンプの掛けすぎを判断する基準です
- アンプモデル設定: GAIN 35%(丸くなりすぎない上限)/ BASS 50%/ LOW-MID 55%(削らずブルージーな太さを残す)/ HIGH-MID 40%(ギターと被らない上限)/ TREBLE 35%(刺さらない範囲)/ LEVELは歌を邪魔しない音量が基準。DI+アンプの比率はDI6:アンプ4を起点に、太さとアタック感が両立する範囲で耳で微調整します
- ドライブ/EQブロック(使う場合のみ): 基本OFFですが、サビでわずかに厚みを足したい時のみ軽いドライブを薄くON。低音の輪郭を失わない上限まで下げるのが判断基準です
- 通常パッチ/サビパッチの対比表
| 項目 | 通常パッチ | サビパッチ(音圧を上げる場面) |
|---|---|---|
| コンプ量 | 軽め(粒立ち優先) | やや強め(音圧優先) |
| DI:アンプ比率 | 6:4 | 5:5 |
| ドライブ | OFF | 薄くON |
| LEVEL | 基準値 | +1〜2dB程度 |
④ ベース:アンプ(DI)のみの場合(Ampeg SVT系)
- アンプ設定: GAIN 3(音が割れない上限)/ ULTRA LO 軽め(団子にならない範囲)/ ULTRA HI OFF(硬くなりすぎない)/ BASS 5(ブルージーな太さを残す)/ MIDDLE 6(削らない)/ TREBLE 3(刺さらない範囲)
- 指弾き/ピック弾きでの展開の作り方: Aメロ・Bメロは指弾きで丸く太さを出し、サビでピックに持ち替えてアタックと音圧を足す使い分けが基本です
- 足りない機能への対処: アンプ単体はコンプの細かい調整ができないため、指弾き・ピック弾きの粒立ちを均す外部コンプペダルを1台足すと通常/サビの差が安定します
セクション別の組み立て
- イントロ: リズムパッチで音量を抑えつつ、脱力したアタック感でこのバンドらしい色気を出します
- Aメロ: 歌を邪魔しないようリズムパッチのゲインを絞り、ベースはブルージーな太さを保ちつつ粒立ちを優先します
- Bメロ: サビに向けディレイMixとベースの密度を少しずつ上げ、展開の切り替わりを演出します
- サビ: リードパッチに切り替えブースターと付点8分1169msのディレイを重ね、ベースはサビパッチで音圧を上げます
- 間奏: リードギターのフレーズを前に出し、脱力と強弱でロックンロールらしい表情を作ります
- ラスサビ(キーFへ転調): 転調後も設定値は変えず、ピッキングの強さだけで一段前に出す意識にとどめます
- アウトロ: 音数を減らし、ディレイの余韻だけを残して着地します
まとめ
- BPM77のディレイ基準値は8分779ms・付点8分1169msです
- ギターはヤマグチユウモリの単独プレイヤー編成のため、セクションごとのパッチ切り替えが基本運用になります
- 「アタックを脱力させ、歪みを溜め込みすぎない」がこのバンドらしい色気を出す核心です
- ラスサビのキーFへの転調は設定値を変えず、ピッキングの強弱だけで対応するのが判断基準です
- 次回は同じ邦楽ロックの定番曲の音作りも解説予定です
※この設定は実機検証前のドラフトです
設定値は出発点です。数値より耳での判断基準を優先して調整してください。